ZEH水準って何?ZEH住宅との違いを解説

良い部屋にしたい
先生、「ZEH水準」って言葉が出てきたんですが、ZEH住宅とは違うんですか?

インテリア研究家
良い質問ですね!確かにどちらも省エネ住宅に関わる言葉なので混乱しやすいですよね。ZEH住宅は、太陽光発電などでエネルギーを生み出し、年間のエネルギー消費量をゼロ以下にする住宅のことです。一方、「ZEH水準」は、断熱性能やエネルギー消費量に関する一定の基準を満たす住宅のことで、太陽光発電は必須ではありません。

良い部屋にしたい
なるほど。つまり、「ZEH水準」を満たしていても、ZEH住宅とは限らないんですね?

インテリア研究家
その通りです。「ZEH水準」を満たした上で、さらに太陽光発電などを設置して初めてZEH住宅と認められます。
ZEH水準とは。
「ZEH水準」はインテリア用語ではなく、住宅の省エネ性能に関する基準です。「ZEH水準」を満たすには、「断熱等性能等級5」と「一次エネルギー消費量等級6」の両方が求められます。 一方、「ZEH住宅」は、エネルギー収支をゼロ以下にする住宅のことです。生活に必要なエネルギー消費を考慮すると、省エネ化だけでは不十分で、太陽光発電などによるエネルギー創出が不可欠となります。 つまり、「ZEH住宅」には太陽光発電などの創エネ設備が必須ですが、「ZEH水準」は創エネ設備の設置を必須としていません。
ZEH水準とは?

「ZEH水準」は、Nearly ZEH(ニアリーゼッチ)とも呼ばれ、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)基準を満たさないものの、一定の省エネ性能を満たした住宅のことを指します。具体的には、住宅の年間一次エネルギー消費量の収支をプラスマイナス「ゼロ」にするZEHに対し、ZEH水準は再生可能エネルギーを除いた年間一次エネルギー消費量を75%以上削減することが求められます。
ZEH基準と比較すると、ZEH水準は省エネ基準を満たしていれば、太陽光発電システムの設置が必須ではないという点も大きな違いです。そのため、ZEHよりも建築コストを抑えつつ、高い省エネ性能を実現できるというメリットがあります。
ZEH水準を満たすための条件

ZEH水準を満たすためには、以下の3つの条件を満たす必要があります。
1つ目は、「断熱性能の高い家であること」です。具体的には、断熱性能を示すUA値という数値で判断されます。UA値は数値が小さいほど断熱性能が高く、ZEH水準を満たすには地域ごとに定められた基準値以下である必要があります。
2つ目は、「省エネ性能の高い設備を導入していること」です。例えば、太陽光発電システムや高効率給湯器、LED照明などが挙げられます。これらの設備を導入することで、エネルギー消費量を抑えることができます。
3つ目は、「一次エネルギー消費量に基づく計算によって、一定の基準を満たしていること」です。一次エネルギー消費量とは、石油や天然ガスなどを採掘してから、家庭で電気やガスなどとして消費されるまでの全てのエネルギー消費量のことです。ZEH水準を満たすには、この一次エネルギー消費量が基準値以下である必要があります。
ZEH住宅との違い

ZEH水準とZEH住宅、どちらもエネルギー効率の高い住まいのイメージですが、明確な違いがあります。それは、ZEH水準がZEH住宅を建てるための基準となる数値を示しているのに対し、ZEH住宅はその基準をクリアした具体的な住宅を指す点です。
例えるなら、ケーキ作りでレシピの材料に「砂糖 30g」と書いてあれば「30g」がZEH水準、「実際に砂糖を使って作ったケーキ」がZEH住宅に当たります。
ZEH水準は、住宅の断熱性能や一次エネルギー消費量などの具体的な数値目標を設定しており、ZEH住宅はこのZEH水準を満たすように設計・建築されます。つまり、ZEH住宅はZEH水準という厳しい基準をクリアした、高性能な省エネ住宅と言えるでしょう。
ZEH水準のメリット

ZEH水準の住宅を建てることは、環境にも家計にも優しい選択と言えます。まず、省エネルギー性能が高いことから、光熱費を大幅に削減することが期待できます。太陽光発電システムの導入費用はかかりますが、長期的に見ると大きな節約効果を生み出すでしょう。また、エネルギー自給率の向上に貢献することで、地球温暖化対策にもつながります。さらに、断熱性能の高さから、夏は涼しく冬は暖かい、快適な居住空間を実現できます。温度差の少ない室内は、ヒートショックなどの健康リスク軽減にもつながるとされています。
ZEH水準の住宅を検討する

ZEH水準の住宅は、高い省エネ性能と創エネ設備によって、光熱費を抑え、快適な暮らしを実現できる点が魅力です。しかし、初期費用が高くなりやすいという側面も持ち合わせています。ZEH水準の住宅を検討する際には、初期費用とランニングコストのバランス、長期的な視点での経済性を考慮することが重要です。
ZEH水準を満たす住宅を建てるには、高性能な断熱材や窓を採用する、効率的な暖冷房システムを導入するなど、様々な工夫が必要です。これらの工夫は、初期費用の上昇に繋がりますが、長期的には光熱費削減効果によって回収できる可能性があります。ZEH水準の住宅を検討する際は、シミュレーションなどを活用し、具体的な費用対効果を確認することが大切です。
また、ZEH水準の住宅は、国や地方自治体から補助金制度が用意されている場合があります。これらの制度をうまく活用することで、初期費用の負担を軽減できる可能性があります。ZEH水準の住宅を検討する際には、最新の補助金制度の情報収集も忘れずに行いましょう。
