デンマーク

家具に関する用語

巨匠が愛した名作椅子、PKシリーズの魅力

デンマークの家具デザインと言えば、温かみのあるオーガニックなフォルムと、明るい木材の使用が特徴として挙げられます。しかし、1950~60年代に活躍したデザイナー、ポール・ケアホルムは、それまでのデンマークデザインの常識を覆す、革新的な作品を世に送り出しました。彼が生涯をかけて追求したのが、工業製品としての椅子の機能性と、シンプルながらも美しいフォルムの融合です。ケアホルムの作品は、無駄を削ぎ落としたミニマルなデザインが特徴です。直線的で幾何学的なフォルムは、一見すると冷たく無機質にも感じられます。しかし、実際に座ってみると、身体に吸い付くような快適な座り心地に驚かされます。それは、彼が人間工学に基づいて、椅子の構造や素材を徹底的に研究した結果なのです。彼の代表作であるPKシリーズは、まさに彼のデザイン哲学を体現した椅子と言えるでしょう。今回は、そんなPKシリーズの魅力に迫ります。
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巨匠ウェグナーと名作椅子の世界

ハンス・J・ウェグナー。その名は、20世紀の家具デザインを語る上で決して欠かすことのできない、まさに巨匠と呼ぶにふさわしい存在です。1914年にデンマークで生まれた彼は、17歳という若さで家具職人としてのキャリアをスタートさせました。その後、家具デザインを本格的に学ぶためにコペンハーゲン美術工芸学校に進学し、卒業後はアルネ・ヤコブセンの事務所で経験を積みます。そして1943年、自身のデザインスタジオを設立。ここから、彼の名を世界に轟かせることになる、数々の名作椅子が生み出されていくことになります。ウェグナーのデザインは、「木への深い愛情」と「人間工学に基づいた快適な座り心地の追求」という2つの大きな柱によって支えられています。彼は、木材の特性を熟知した上で、その素材が持つ美しさを最大限に引き出すことに並々ならぬ情熱を注ぎました。そして、ただ美しいだけでなく、実際に人が腰掛けた時のことを徹底的に考え抜かれた機能性と美しさの完璧な調和こそが、彼の作品を時代を超えて愛される名作へと押し上げたのです。