家具に関する用語 巨匠が愛した名作椅子、PKシリーズの魅力
デンマークの家具デザインと言えば、温かみのあるオーガニックなフォルムと、明るい木材の使用が特徴として挙げられます。しかし、1950~60年代に活躍したデザイナー、ポール・ケアホルムは、それまでのデンマークデザインの常識を覆す、革新的な作品を世に送り出しました。彼が生涯をかけて追求したのが、工業製品としての椅子の機能性と、シンプルながらも美しいフォルムの融合です。ケアホルムの作品は、無駄を削ぎ落としたミニマルなデザインが特徴です。直線的で幾何学的なフォルムは、一見すると冷たく無機質にも感じられます。しかし、実際に座ってみると、身体に吸い付くような快適な座り心地に驚かされます。それは、彼が人間工学に基づいて、椅子の構造や素材を徹底的に研究した結果なのです。彼の代表作であるPKシリーズは、まさに彼のデザイン哲学を体現した椅子と言えるでしょう。今回は、そんなPKシリーズの魅力に迫ります。
