部屋に関する用語 「織部窓」で趣を添える:数寄屋の奥深さ
「織部窓」。茶室の壁面に見られる、独特な形の開口部は、見る人の心を和ませ、空間に独特の風情を添えます。その名は、千利休と並び称される茶人、古田織部に由来します。織部は、自由奔放で斬新な美意識を持つことで知られ、茶道具や建築にもその個性が色濃く反映されています。従来の茶室の常識にとらわれず、左右非対称に、あるいは大胆な切り込みを加えた窓は、まさに織部の「へうげもの」(異風を好むこと)の精神を体現していると言えるでしょう。その起源には諸説ありますが、織部が考案したという説や、織部好みの意匠を取り入れたという説が有力です。いずれにせよ、織部窓は、彼の美意識と、茶の湯の世界観を融合させた、象徴的な要素と言えるでしょう。
