部屋に関する用語 空間を彩る『引手』の魅力
『引手』。それは、襖や障子、扉を開閉する際に、手を掛けて引くための小さな部材です。一見地味な存在ながらも、古くから日本の住空間に欠かせない役割を担ってきました。その歴史は古く、飛鳥時代にはすでに存在していたと言われています。当初は、紐や革紐などを用いていましたが、時代の流れとともに、金属や木、陶磁器など、様々な素材を用い、多様な形状に進化してきました。『引手』の役割は、単に扉を開閉するためだけではありません。素材やデザインによって、空間にアクセントを加えたり、部屋の雰囲気をガラリと変えたりする力も持ち合わせています。それは、まるで小さな芸術品と言えるでしょう。
