その他 舞台の秘密兵器!脇幕・見切り幕って?
劇場に足を踏み入れた時、舞台を華やかに彩る鮮やかな緞帳に目を奪われる方は多いでしょう。しかし、舞台空間を創り上げるのは何も緞帳だけではありません。今回は、舞台の名脇役とも言うべき「脇幕・見切り幕」にスポットライトを当ててみましょう。脇幕と見切り幕、一見似たような言葉ですが、それぞれ異なる役割を担っています。脇幕は、舞台の両側に設置され、主に舞台袖を隠す役割を果たします。役者がスタンバイする空間や、大道具・小道具を収納するスペースを観客の視線から遮り、舞台の世界観を壊さないようにする、いわば舞台の秘密を守る守護者と言えるでしょう。一方、見切り幕は、舞台の上部に設置され、照明や装置を隠す役割を担います。天井から吊り下げられた照明器具や、舞台転換用の装置など、舞台の裏側を覆い隠すことで、観客は純粋に舞台上の演技に集中することができます。脇幕・見切り幕は、華やかな舞台照明や美しい舞台美術のように目立つ存在ではありません。しかし、これらの存在があるからこそ、観客は舞台という非日常の世界に没頭することができるのです。
